ミサキのシロクマはじまりの物語
ちょっと昔、北極の端っこで、でっかい氷山がぱっくり割れて
シロクマたちを多勢乗せたまま海を漂いはじめました。
その氷山は流されて南下して、いつしか日本へ。
日本の真ん中辺を氷山が漂っていたとき、
仲良しのオオウミガラスのRoly(ローリー)とシロクマのPoly(ポーリー)が
2人で氷山の端っこで遊んでいると、その氷山の端っこがまたまたポッキリと折れてしまい
小さな流氷となって2人を乗せたまま、どんどんと氷山から離れていってしまいました。
2人を乗せた流氷は何とか三浦半島の先っちょの三崎に流れ着き、
ローリーとポーリーはそこで暮らすこととなりました。
2人は三崎で、サップで遊んだり、釣りしたり、日光浴したり、大好きなマグロを食べたりと、
三崎の人たちによくしてもらってのんびりと過ごしていました。
そんなある日、離ればなれになった氷山に乗っていたシロクマの仲間たちの噂が
耳に入りました。氷山に乗った仲間たちは鹿児島に流れ着いていたようです。
鹿児島のシロクマ仲間たちは、氷山を削って作ったかき氷に
練乳ベースの特製シロップをかけて鹿児島の人たちに振る舞ったところ、
たいへん喜ばれ、たちまちそのかき氷は大人気となったといいます。
いつしかそのかき氷はシロクマと呼ばれ、鹿児島でとても親しまれていたのです。
そんな噂を聞いたローリーとポーリーは、そうだ自分たちも美味しいシロクマのかき氷
を作って、三崎の人たちに振る舞おうと考えたのです。
鹿児島のシロクマ仲間から鹿児島産の美味しい練乳を送ってもらい、試行錯誤の上、
オリジナルの特製シロクマシロップを完成させました。
そのかき氷を「ミサキのシロクマ」と名付けてお店を開くことにしたのです。
これがミサキのシロクマのはじまりの物語なんだって。